アスファルト防水とは
アスファルト防水とは
アスファルト系材料で防水層を形成する伝統的な工法群の総称です。熱工法、トーチ工法、常温工法など施工方法が分かれ、屋上や地下外周など高い防水性能が求められる部位で採用されてきました。改修では既存層の種別判定が最初の関門になります。
適する条件・適さない条件
広面積の陸屋根、保護コンクリートがある仕様、長期にわたり実績のある納まりを踏襲したい現場で検討されやすいです。火気使用が制限される現場、臭気・煙への配慮が厳しい市街地、狭小部のみの補修では、常温系や他工法との比較が必要です。
利点
層構成を厚く設計しやすいこと、保護層との組み合わせによる耐久設計の選択肢があることが利点として挙げられます。一方で、施工条件・火気管理・改修時の撤去重量など、現場制約も同時に評価します。
工程のイメージ
下地確認 → プライマー → アスファルト層の積層(工法による) → 絶縁・通気の扱い(仕様による) → 保護層または仕上げ → 端部・ドレン処理 → 検査、が基本です。熱工法では火気監視と防災計画が工程の一部になります。
注意点
重ね部の処理不良、端部立ち上がり不足、ドレンまわり、保護層のひび割れから防水層への影響が論点です。改修で「被せ工法」を提案された場合は、既存層の含水・膨れ・排水計画への影響説明を受けてください。
劣化のサイン
保護層のひび割れ、膨れ、端部の口開き、水たまりの常態化、室内染み、ドレン周辺の沈下や隙間は点検対象です。保護層が健全に見えても下層で含水している場合があります。
見積で確認する項目
工法区分(熱・トーチ・常温等)、層構成、保護層の有無、撤去範囲と廃材処分、火気・臭気対策、端部処理、保証を揃えて比較します。未監修の耐用年数・単価は断定しません。
関連する症状・建物
滞水、ひび割れ、事務所ビル・マンションを参照。会社探しは防水会社を探すへ。
出典
編集方針に従い、一般的な技術整理として掲載しています。個別建物への適用は現地調査が必要です。